新しい時代 令和

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こんにちは!ライターの山田です。

新元号が発表されましたね。私は自営業の特権を活かして(?)菅官房長官の発表会見と安倍首相の講話を観、その後号外をもらいに行きました。

昭和生まれなので改元は一度経験しているものの、幼い頃なのでほとんど記憶になく、今回物心がついてはじめての経験となります。

正直、見た瞬間はしっくり来ませんでした。「令」という字は「命令」とか「指令」というように、上の者から下の者に一方的にものを言うようなニュアンスがあり、穏やかではないと感じたからです。

また、「冷」という字を構成する文字でもあり、なんとなくネガティブな印象が払拭できませんでした。

しかし、「令」という字は「良い」「立派な」という意味もあります。「令嬢」「令息」という言葉があります。こうした説明を聞き、腑に落ちました。そして日本を表し、「穏やかな」という意味がある「和」を組み合わせれば、「良い日本」「立派な日本」と解釈ができます。

出典は万葉集。ニュースで報道されているとおり、日本の古典が出典元となっているのは初めてのこと。これこそが日本の本来あるべき元号なのかなと思いました。

「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」

安倍首相は講話で「寒い冬が終わって花咲く梅のように、日本も花咲いてほしい」「若者が新しい文化を花咲かせてほしい」という旨のことをおっしゃっていました。

あえて桜ではなく、陽が穏やかになったときに咲く梅にちなんだ元号を選択されたところにも、日本の奥ゆかしさが内包されているなと感じました。

日本の伝統を重んじつつも、新鮮さを感じさせるのが「令和」だと思います。注目したのは言葉の響き。歴代の元号で頭に「ら行」が使われているものはそれほど多くありません。「れ」だと「霊亀(715-717年)」と「暦応(1338-1342年)」の2回のみ。頭に「れ」を使うことと、そして昭和の「和」がもう一度使われていたことに、斬新さと意外性を感じます。

言葉の意味、込められた想い、響きを噛み締めてみると、穏やかで奥ゆかしい、それでいて新鮮な元号だということがわかりました。

来る令和。どんな時代になるのか、楽しみです。

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