興味深い裁判傍聴の話

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異議あり!

たまに「法学部に行ってみたかったな」と思う山田です。

こんな動画がYouTubeに上がっていました。

私も逆転裁判というゲームで裁判に興味をもったことと、裁判員制度が創設されたこともあって、何度か裁判の傍聴に行ったことがあります。

雰囲気としては淡々と進んでいく会議のような感じ。弁護人が「異議あり!」と叫ぶこともなければ、検察官がねちっこく攻めることもありません(笑)弁護人が被告人を咎めることもあれば、検察官が被告人の将来を案ずる場面、裁判官が被告人を諭すこともあり、それぞれの立場で、その場その場の状況で、被告人や被害者、証人に向き合っているんだなと感じさせられます。

起訴状の朗読は事件の容態が克明にわかり、やはりここが法廷であることを実感させられます。「いつ・どこで・誰が・誰に・何を・どうした」が書かれているので、話を聞いているだけでも光景が目に浮かぶようです。

一番興味深いのは被告人質問。粛々とした雰囲気の中でも人間模様が垣間見れます。ヘラヘラとした態度で全然反省の色がみられない外国人犯罪者、自分の処遇にイチャモンばかりつけて裁判官から咎められる●中の人もいれば、しょんぼりとしてしまっている人、自分の罪を悔いて質問中に泣いてしまう人もいます。

個人的に特に考えさせられるのはひき逃げ事件の裁判です。これまで普通に暮らして、仕事や家事や育児をして、罪を犯すこともなかった、本当に普通の人が犯罪者として逮捕されて、被告人として裁判にかけられる。気の弱そうなおじさんが意気消沈した様子で証言台の前に立たされているのを見たときは、いたたまれない気持ちになります。

もちろん、被害者とそのご家族がいるわけですから被告人を擁護するつもりはないですが、「事故を起こして気が動転して逃げてしまったんだろうな」とか「自分が同じような事故を起こしたときに正気でいられるのだろうか」と思いました。

なかなか興味深いですし、裁判員に選ばれる確率も0ではないので、一度どんなものか見てみるために傍聴に足を運ぶのもいいかなと思います。

あと、裁判に興味がある方、詳しく知りたい方は、「元裁判所書記官が綴る」というYouTubeチャンネルがおすすめです。その名の通り裁判所書記官の方がされているチャンネルです。特に傍聴経験があると楽しめるかと思います。

ちなみに、閉廷の前に次の公判期日を決めるために裁判官から「●日の●時はいかがですか?」検察官や弁護人に候補日を打診してスケジュール調整を行う場面があります。検察官や弁護人は候補日が空いていないと「その日は差し支えです」と答えます。「差し支えです」は法曹界独特の言い回しでなのだそうで、「先約があります」という意味です。

裁判を傍聴している影響で、仕事で次の会議や打ち合わせの日程を決めるときに、その日が空いていないとついつい「差し支えです」と言ってしまうようになりました。

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